多くの経営者様にとって、「弁護士」はどのような存在でしょうか。
「トラブルが起きたときに駆け込む場所」「契約書のチェックをスポットで依頼する相手」といったイメージをお持ちの方も少なくないかもしれません。
しかし、企業の成長を支え、日々の安定した経営を守るために、弁護士との関わり方は一歩進んだ形へと変化しています。それが「顧問弁護士」という選択肢です。
スポットでの依頼と顧問契約とでは、弁護士との関係性の「深さ」が大きく異なります。
今回は、なぜ顧問弁護士が必要とされるのか、そして顧問弁護士と築く「一歩踏み込んだ」信頼関係が、企業のビジネスにどのような価値をもたらすのかを、いくつかの角度から分かりやすく解説します。
スポット依頼と顧問契約の「決定的な違い」とは
トラブルが発生した際にその都度依頼する「スポット依頼」と、継続的なパートナーシップを結ぶ「顧問契約」。この二つの最大の違いは、「自社のビジネスに対する理解度」と「関わり方のタイミング」にあります。
スポット依頼の場合、弁護士は「起きてしまった問題(トラブル)」の解決に向けて動きます。このとき、弁護士はまず、御社の事業内容、業界の商習慣、これまでの経緯、社内の人間関係などをゼロからヒアリングしなければなりません。これには膨大な時間と労力がかかり、初動が遅れてしまう原因にもなり得ます。
一方で顧問契約を結んでいる場合、弁護士は日常的に御社のビジネスに触れています。
「御社がどのようなサービスを提供し、どのような経営理念を持ち、どのような課題を抱えているか」をあらかじめ把握しているため、何かが起きたとき、あるいは起きそうなときに、すぐに文脈を理解して動くことができます。
例えるなら、スポット依頼は「救急外来の医師」であり、顧問契約は「かかりつけ医」です。
普段の体調や持病、生活習慣を知っているかかりつけ医だからこそ、ちょっとした異変に気づき、大病を予防するための的確なアドバイスができるのです。
予防法務から攻めの経営まで。関係性がもたらす3つの価値
顧問弁護士との深い信頼関係は、具体的にビジネスにどのようなメリットをもたらすのでしょうか。主に以下の3つの角度からその価値を実感していただけます。
1. トラブルを未然に防ぐ「予防法務」の実現
多くの法的トラブルは、事前の対策で防ぐことができます。例えば、新規取引を始める際の契約書チェック、従業員を雇い入れる際の就業規則の整備などです。
顧問弁護士がいれば、「この契約書にサインして本当に大丈夫か」「この新規事業のスキームは法的に問題ないか」といった疑問を、日常のチャットや電話で気軽に相談できます。これにより、将来的な紛争の種を事前に摘み取ることが可能になります。
2. 迅速な意思決定と経営のスピードアップ
現代のビジネスにおいて、スピードは最大の武器の一つです。法的なリスクを恐れるあまり、新しいチャレンジを躊躇していては、競合他社に遅れをとってしまいます。
自社のビジネスモデルを深く理解している顧問弁護士であれば、「法的なリスクはここにあるが、こうして対策を講じれば前に進められる」という、攻めの姿勢をサポートするアドバイスが可能になります。経営判断のスピードが飛躍的に向上します。
3. 企業の社会的信用と安心感の向上
「顧問弁護士がついている」という事実は、取引先や顧客、そして従業員に対しても大きな安心感を与えます。契約書の末尾や自社ホームページに顧問弁護士の存在を明記できることは、企業のコンプライアンス(法令遵守)意識の高さを示すことになり、対外的な信用力を高めることにつながります。
業界を問わず、あらゆるステージの企業に「一歩踏み込んだ」サポートを
「うちの業界は特殊だから、弁護士には理解しづらいのではないか」
「まだ規模が小さいから、顧問弁護士は早いのではないか」
そのようにお考えの経営者様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、どのような業種であっても、ビジネスの基本には「人」と「契約」が存在します。
例えば、建築・不動産業界であれば、工事請負契約や近隣トラブル、未払金の回収などが頻発します。飲食や保育園、介護などのサービス業では、労務管理や利用者・顧客とのトラブル対応が重要です。さらに、急速に発展するITやAI業界においては、著作権や個人情報の取り扱い、最新の法規制への対応が欠かせません。
顧問弁護士は、これらの多様な業界の特性や、それぞれの企業が置かれている成長ステージ(創業期、拡大期、安定期など)に合わせて、最適な距離感と方法でサポートを行います。
企業の規模が小さいうちから伴走している弁護士であれば、将来的な事業承継や、万が一の事態における法人破産・債務整理といったデリケートな局面においても、会社の歴史と経営者の想いを汲み取った、温かみのある解決策を共に模索することができます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 顧問弁護士を依頼すると、毎月どのくらいの相談が発生しなければ元が取れないのでしょうか?
A1. 「毎月何件も相談しないと損をする」と考えがちですが、顧問弁護士の本質的な価値は「いつでもすぐに相談できる安心感」と「トラブルの予防」にあります。大きなトラブルが1件発生した際の損失(金銭的・時間的・精神的)を未然に防ぐことができれば、それだけで数年分の顧問料以上の価値があると言えます。また、日常的なちょっとした疑問(メールの文面チェックなど)を気軽に相談していただくことで、業務の質を高めることができます。
Q2. すでに特定の分野で付き合いのある弁護士がいますが、セカンドオピニオンとして顧問契約することは可能ですか?
A2. はい、十分に可能です。例えば、普段は特定の業界特有の案件に強い弁護士に依頼しつつ、日常的な労務問題や一般的な企業法務、または経営全体の相談相手として別の顧問弁護士を持つ企業様もいらっしゃいます。多角的な視点からアドバイスを得ることは、経営の安全性を高める上で非常に有効です。
弁護士法人エースパートナー法律事務所が大切にする「伴走者」としての姿勢
私たち弁護士法人エースパートナー法律事務所は、神奈川県と東京都を拠点に、数多くの企業様のサポートを行ってまいりました。
代表弁護士の阿野順一をはじめ、当事務所のメンバーが最も大切にしているのは、単に法律の条文を当てはめて「できる・できない」を判断することではありません。
経営者様と同じ目線に立ち、ビジネスの現場で何が起きているのかを肌で感じ、共に解決策を考える「伴走者」であることです。
建築・不動産、飲食・保育園・介護、IT・AIといった幅広い分野に対応できる体制を整え、それぞれの業界特有のスピード感や課題に寄り添います。また、企業の再生や法人破産、個人の債務整理といった、経営の苦しい局面においても、一歩踏み込んだ信頼関係があるからこそできる、血の通ったサポートをお約束します。
「こんなことを弁護士に聞いていいのだろうか」と思うような、小さなお悩みからで構いません。まずは一度、私たちにお話をお聞かせください。御社のビジネスを一番に理解するパートナーとして、未来へ向けた一歩を共に踏み出しましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の事案については弁護士にご相談ください。
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顧問契約の内容やプランのご相談、お見積もりは無料で承っています。「何をどこまで頼めるのか」「費用はどのくらいか」という段階からお気軽にお問い合わせください。なお、個別の案件についての法律相談は11,000円(税込)/1時間です。